- 入社後まずは「プチ留学」
- ゴロゴロしながら働ける!? フリーダムなワークスタイル!
- 入社後3年でスモールプロダクトのCTOを目指す!?
- 「マネージャー」ではなく「ジャーマネ」!
- サマーインターンで現場のチーム開発を体験!
- 「就活GeekHub」参加者の皆さんへのメッセージ
4/27(土)大阪開催「就活GeekHub」!! 本日より、出展企業のみなさんのインタビュー記事を掲載していきます。
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第1弾の今回は、クラウド型会計ソフトを皮切りに、人事労務などのクラウドサービスを開発・提供している freee株式会社 の採用チーム 高森さんに、freeeさんに新卒エンジニアとして入社した場合に実際にどう働くことになるか、また、夏実施予定のサマーインターンについてお伺いしました。
インタビュアー :あべ( @aa7th「就活GeekHub」主催のフリーランスエンジニア。)
入社後まずは「プチ留学」
― それではまず、御社に新卒でエンジニアとして入社した場合の研修や配属がどういった流れになるかお伺いしてもいいでしょうか。
高森
去年(2018年)と今年(2019年)は、入社時研修は2か月弱(4月上旬〜5月下旬まで)実施しました。最初の2週間は、ビジネス職・エンジニア職・デザイナー職の合同研修です。その後約1か月の開発研修を行い、5月下旬に配属です。
― 最初の2週間が合同研修なんですね。合同研修はどういった内容なんですか?
高森
毎年少しずつ変わりますが、今年は職種横断でチームを作って、自分が配属されない各部署に「プチ留学」をやってもらいました。
例えばエンジニアのメンバーに、実際にセールスと一緒に営業に同行してユーザーの話を聞きに行ってもらったりしました。あと、サポートチームに留学したメンバーは実際にサポート対応を行いましたし、マーケティングでは実際に1個広告を出稿して効果を測ってもらいました。
エンジニアとして開発する上で毎日ユーザーに会うことは出来ないですが、実際に自分たちが価値を届ける相手がどんな人かというところを知っておいて欲しいというのがあります。そこで、あえてエンジニアのメンバーは研修の最初はビジネス職の新卒メンバーとチームを組んでもらって、セールスやマーケティング、サポートの部署でユーザーに直に触れ合う機会を作っています。
― それを最初の2週間でですか!すごいですね。 御社のサービスはバックオフィス(企業の事務・管理)業務ということもあり、新卒だと特に入社時点では業務知識がほぼない方も多いのではと思いますが。
高森
目的はユーザーの業務を理解することではないです。それはハードルが高すぎるので。そうではなく、各部署が何をやってるかを知ってもらうことの方が主な目的ですね。
留学先のチームが何やっているのかを自分達でヒアリングして、その一貫として、例えばユーザーさんとのチャットで実際にサポートのやり取りをしたり、セールスに同行することがあるということです。
ビジネスチームの業務を体験してもらうことにより、スモールビジネスのイメージがより具体的になっていく効果も見込んでいます。
― なるほど。その合同研修の後、今度は約1か月の開発研修がはじまるのですね。 御社は取り扱われている技術も多岐にわたっている印象なのですが。開発研修はどういう内容の研修なのでしょうか。
高森
まず、新卒に期待してることが、フルスクラッチで1つのプロダクトを作る力を身に着けてほしいということなんですね。技術分野も特定領域に絞らずに、サービス全体像を想像できるエンジニアになって欲しいという期待がまずあります。
また弊社のチームはフロントエンド、サーバーサイドなどの技術レイヤーでは分かれてはいません。会計freee、人事労務freee、決算申告freeeなどのプロダクト毎にチームに分かれています。
研修の構成としては、まず2週間の座学研修でチーム開発に必要な基礎技術力を学んでもらいます。そして後半の3週間で、こちらから出したテーマに沿ったアプリケーションをチーム毎に設計・開発する形で、実際のチーム開発を学んでもらいます。最終的にはデプロイまで持っていき、最終成果発表として各チーム毎に社内のエンジニア達の前で成果発表してもらう形ですね。
― なるほど。まずはいくつかの技術を座学研修で学んだ後に、チームを組んで実際に何かを作ってもらうという形の研修となるというわけですね。
高森
前半は、社内のエンジニアからそれぞれの技術のレイヤーを学ぶインプットの時間となります。Webアプリケーション基礎やJavaScript、デザインシステム、アクセシビリティ、ソフトウェア品質、データベース研修、Git、CI/CD、インフラ、開発プロセス、セキュアコーディングなど、多岐にわたる座学研修で、空き時間の自習用にはRuby/Goでマイクロサービスの実装をするチュートリアルなども用意しています。
セキュアコーディングの研修ですと、Hardeningといって、実際に脆弱性のあるサーバーを改修してもらい、こちらのエンジニアたちが攻撃しまくって、耐え抜いた方が勝ちというようなワークを実施したりしています。
― なるほど!特定の技術分野のみに限定した研修ではないということですね。
高森
そうですねー。各技術レイヤーを一通り学んでもらった後、最後の仕上げでチームでのアプリケーション開発まで取り組む流れです。
― チーム配属後は、チームの課題に応じて、課題解決に必要な技術を学びながら業務に取り組んでいくという感じでしょうか。
高森
そうですね。弊社はプロダクトチームの開発はアジャイルで行っています。1スプリントを大体1、2週間単位でまわしていて、そのスプリント内のタスクを自分達でアサインする流れで業務を進めることになります。
もちろん技術力にもよりますが、最初の頃はバグフィックスなどの手近なタスクからやっていきながら、段々と新機能開発やリファクタリングなどの大きめのタスクを、自分たちでアサインしていくようになります。
― 例えばなんですけど、技術者の中には自分が好きな特定の技術にのみ取り組みたいというタイプの人もいると思うんですね。そういう人はもしかしたら御社には向いていないです?
高森
特定の技術に対して関心が深いことに関してはマイナスでも何でもないんですけど、それ以外をやることに抵抗があるとか、新しい領域のキャッチアップに後ろ向きで、特定の領域の自分の得意な技術だけをやりたいという方だったら、我々としては多分採用しないと思います。
ゴロゴロしながら働ける!? フリーダムなワークスタイル!
― 次は、会社の環境についてお伺いしたいと思います。まず、勤務地はどのように決まるのでしょうか。
高森
弊社は支社がいくつかありますが、開発拠点が存在する支社は今のところ関西支社(大阪)のみです。ですのでエンジニア職で拠点で働く場合は、関西支社か東京本社勤務になります。開発チームの大半が五反田の東京本社にあり、大阪の開発メンバーは10名程度です。
新卒の場合、希望があれば大阪の関西支社で勤務は可能。希望がなければ基本的には東京本社勤務となります。
― 御社はリモートワーク制度があるとお伺いしています。
高森
例えば、お子さんが熱が出た、荷物が届くなどの理由で、1日もしくは午前中だけリモートで仕事をするといった感じでゆるくやっています。
フルリモートは、特に新卒では推奨していません。理由は、相当シニアなエンジニアでないと、フルリモートでパフォーマンスを出すことが難しい場合が多いからです。
ただ、自宅からフルリモートで働いている離島在住の社員が2、3人いますし、過去には海外からフルリモートで働いていた社員がいるという実績はあります。
― 採用サイトの「職場環境と制度」のページに掲載されているオフィスの写真を拝見しましたが、オープンな雰囲気のオフィスですね。デスクはフリーアドレスなのでしょうか。
高森
一応、各自のデスクはあります。ただ、フロア自体はフリーです。カフェラウンジやソファもあります。寝転がって作業することもできますし、仮眠することもできます。
― 大阪オフィスもそんな感じなんですか?
高森
大阪はシェアオフィスでして、東京とはまたちょっと違いますけど。大阪もオフィススペース以外に、シェアオフィスに入居している企業さんと共有のフリースペースがあります。
― 福利厚生拝見すると、いろいろな制度がありますね。弁当・ドリンクはフリーなんですか?
高森
ドリンクバーが各フロアにあります。あと、ヤクルトが3日に1回は配達に来てくれます。 夜のお弁当は無料で注文ができます。
― 部活動(オフカツ)も楽しそうです。
高森
部活も結構いろいろありますね。サイトには30以上とありますが、非公認も集めるとまだまだあります。
― 書籍費フリー制度も気になります。
高森
技術書は社内にあるものを借りることができます。在庫がない書籍については、在庫管理のシステムで注文することができます。
入社後3年でスモールプロダクトのCTOを目指す!?
― さて、御社の開発ブログに、CTOの方が新卒に向けた「新卒で入ってくる君たちへ」という記事があり、興味深く拝見いたしました。
新卒で入ってくる君たちへ - freee Developers Blog developers.freee.co.jp
「3年でスモールプロダクトのCTOを目指して欲しい」とのことですが、では今の若手の方が、実際にどういう風に活躍されているか、具体的なお話をお伺いしてもいいでしょうか。
高森
まず、この記事で「CTO」って言ってるのは、別にマネジメントできるようになって欲しいという意味合いではないです。
基本的にはまず、1つのプロダクトを想像し、自分でそのプロダクトを作れるようになってほしいです。で、その後、実際のプロジェクトを率いてリードしてほしいという期待値を込めているという前提があります。
新卒の採用は2017年4月のメンバーが1期生なので、実際にはまだ新卒で入社して3年経ったメンバーはいません。
それでも例えば、freeeアプリストアというプロダクトをこの1月末にリリースしたのですが、このサービスはCTOの横路と、当時新卒2年目のメンバー2人で新規で開発プロジェクトを立ち上げ、3ヶ月弱でリリースまで持っていきました。
コードを書くのはもちろん、プロジェクトのリードマネジメントもは、あえてその新卒2年目のメンバーにやってもらいました。5、6名業務委託で外部のエンジニアの方にも入ってもらったのですが、どの方に委託を行うかや契約を継続するかの判断も彼にやってもらいました。加えて、技術選定やアーキテクチャ設計までやってもらいましたね。
あと、この4月に3年目になったばかりのメンバーが、マネージャーとして今4、5人のチームをリードしています。彼の場合はマネージャーとして人を率いていく方向にキャリアを進めてみたいという本人の意向やチームの状況もあり、チャレンジしてもらうことになりました。
このように、プロジェクトをリードする機会は、2年目ぐらいから提供しています。
― それはもうメンバー自らがチャレンジしたいと申し出れば、機会が与えられるということでしょうか。
高森
もちろん、その人に任せられるかどうかはマネージャーと相談していますが、結果的に2、3年目から任せることができている状態です。
彼ら自身が進みたい道として、テックリードとして技術をつきつめていくパターンもあれば、ピープルマネジメントの方向に進むパターンもありますが、どちらの道もあるというのが一番大事かなと思っています。
両方の道があって、どちらを選んでいくかっていうのを自分のマネージャーと相談して決めて、それに対してタスクやプロジェクトのアサインメントを決めています。週に1回程度の頻度で、メンバーとマネージャーのコミュニケーションを密に取っています。
「マネージャー」ではなく「ジャーマネ」!
高森
実は弊社ではマネージャーのことを「ジャーマネ」と呼んでいます。
― 「ジャーマネ」・・・!?なぜ「ジャーマネ」なんですか・・・!?
高森
僕らの考え方として、まずマネージャーは役割であって役職ではないよねというのがあります。
ではその役割は何かというと、決して「メンバーの上にいて管理監督する偉そうな人」のことではなく、「どうすればメンバーのパフォーマンスが最大化するか、成長していくかというところを、下支えして引き上げていくような立ち位置・役割」がマネージャーだと考えています。
で、これって芸能界でいうところのタレントとマネージャーの関係性に近いよねと。芸能界のマネージャーは、タレントを差し置いて自分が自分がと前へ出ないですよね。タレントをいかに前に出して、どう売り込んでいくかというところを施策するのがマネージャーだと。
で、芸能界だと、シースーとかジャーマネっていったりすると。ですので、うちでも「ジャーマネ」と言っています。
― おおおおおおお!!深い話でした・・・・!!!!
高森
ちゃんと意味はあります(笑) ぱっと聞くとちょっとふざけている感じに聞こえるかもしれませんけど(笑)
― はじめて聞きましたよ、マネージャーのことジャーマネって言ってるIT会社さん(笑)
なるほど、新卒エンジニアとして御社に入ってからどう成長していくことができるのか、具体的なイメージが湧くお話でした。ありがとうございます。
サマーインターンで現場のチーム開発を体験!
― では次は、サマーインターンについてもお伺いしたいなと思ってます。 まず、過去(2018年)のサマーインターンの様子についてお伺いしてもいいでしょうか。
高森
昨年は8月と9月に2回に分けて実施しました。1回あたり10日間です。
チームの開発にちゃんと携わっていただきたいので、実際のプロダクトのissueをチームで解決してもらう形式で実施しました。issueに対してPRを出してもらい、メンターのレビューを通して、QAも挟んだ上で、リリースまで持って行く形です。その一連の流れを通じて、品質管理をするプロセス・サイクルを体感してもらいました。
期間中は毎日インターンメンバー全員で振り返りのMTGを行いながら開発を進め、最後は成果発表を全体の開発チームに向けて発表してもらいました。で、そこに更に社内のエンジニアからフィードバックをしてもらいました。
(2018年インターンの模様) jobs.freee.co.jp
― 実際のプロダクトのissueに取り組めるというのはすごいですね。参加学生さんたちは、どういう反応をされましたか?
高森
ソースコードの行数に驚いたみたいなことはよく聞きますね(笑)
あと、何かのまとめ記事だけでは最新の情報は得られないため、公式リファレンス(原典)を読むことの大事さがわかったという話をしてくれたりします。
あとはそうですね、チームで開発をする場合は、人が自分がいないところで自分のコードを読んで理解できるかどうか、後の修正が容易かどうかというところまでこだわって、リーダブルなコードを書かなければならないということが分かったという感想を聞きます。
― 確かに、現場のエンジニアにちゃんとレビューをしてもらう機会は、学生のうちはなかなかないですもんね。就職前にそういう機会を得ることができるというのは貴重ですね。 次に、今年(2019年)のインターンについて、決まっている範囲でお伺いしてよろしいでしょうか。
高森
まだ決定はしていませんが、時期・形式共に基本的に2018年と同様となる予定です。今年も実務に入っていただいて、大規模開発の雰囲気をちゃんと感じてほしいという想いがあります。
― 参加にあたっての資格・条件はありますか?
高森
サマーインターンは2021年3月までに就職できる方が対象です。(※ 長期インターン制度もあり、そちらは年齢制限はないとのことです。)
実際に開発にはいってもらうので、プログラミングの経験は最低限必要となります。Webアプリケーションの開発経験があればなお良いですが、なくてもキャッチアップはできるかなと。
事前課題を用意してありまして、配属先のチームに応じてRubyやGoのチュートリアルをやっておいてもらう予定です。
― 御社がインターンを実施する目的について教えてください。
高森
まず、新卒本採用につなげていく施策の1つとして捉えています。夏休み時間にインターンを探している、早期から動いている学生の方に僕らが会社としてリーチできることはすごく重要です。
かつ、採用に繋げる上で、弊社とのマッチ度合いを見極める精度を高めるためという目的があります。面接のみでは見切れないことも多いので、実際に働いていただく中で、どういう人なのかをを見極めさせていただくということも、結構大事にしています。
「就活GeekHub」参加者の皆さんへのメッセージ
― では最後に、この「就活GeekHub」に参加される方にメッセージをお願いします。
高森
本当に僕らは開発チーム全方位で積極的に採用を進めているので、学生の方に限らず中途の方も、本当に少しでも興味ある方はぜひお話したいです。
freeeはBtoBのサービスなので堅いイメージを持たれるかもしれませんが、開発のチームの雰囲気は全然堅くないので、とっつきづらいなと思わずに来てほしいですね。
会場で実際に弊社メンバーと話していただいて、雰囲気を掴んでほしいです。
― なるほど!本日は貴重なお話をありがとうございました!!
freeeさんが気になる人は、イベント会場で直接話を聞いてみよう!
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freee株式会社 採用情報ページ jobs.freee.co.jp